智光山 念向寺
ご挨拶
筑波茎崎霊園のホームページをご覧頂き、ありがとうございます。当霊園内にある、智光山念向寺五十九世住職を務めております、野渡雄善と申します。
当寺の歴史はかなり深く、霊園が出来るずっと前、およそ1200年前に建立されたといわれています。当時は真言密教のお寺だったようですが、およそ500年前、時宗に改宗されたそうです。
時宗というと聞き慣れない方も多くいらっしゃるかと思いますが、それもそのはず、全国に約75,000ある寺院のうち、400ほどしかお寺のない、とても小さな宗派です。ですが、鎌倉六宗(鎌倉時代に誕生した、主な6つの宗派)のひとつに数えられており、教科書にも載っています。教えとしては浄土宗の流れを汲んでおり(時宗開祖の一遍上人は、浄土宗開祖の法然上人の曾孫弟子です)、『南無阿弥陀仏』のお念仏をとても大切にしています。
そんな時宗の教えを皆様に広く知っていただくのが、我々時宗の僧侶の務めとなるわけですが、私の祖父にあたる先々代住職が、檀家以外の方々にも広く時宗を知ってもらいたい、という思いから筑波茎崎霊園はオープンしました。とはいえ、幅広く多くの方々に足を運んで頂けるよう、宗旨・宗派、宗教は問わず、「故人を大切にお弔いしたい」と願う全ての方々に、門戸を開いています。「故人と静かに向き合う」という信仰の壁を越えた、共通の想いを実現するための空間、そのような場所を皆様と共有できるものと確信しております。
是非、お散歩やドライブのついでに、近くにお越しの際は足を運んでみてください。阿弥陀様を通した素敵な仏縁に逢えることを、心待ちにしております。
合掌九拝
智光山念向寺 五十九世住職
野渡 雄善